バイトから家に帰ると0時を回っていたのだが、玄関の鍵が開いていた。
ついでに、いつもなら御姉様の靴が玄関に放り出されているのだが今日はない。
よって御姉様はまだ帰ってないと思ったので確認がてらに「阿呆は帰ってるんか?」と母に尋ねる。
ちなみにここでの阿呆は御姉様を指す。
ぱっと見いなかったので『ああ、阿呆はやっぱり帰ってないんだな』と思ったら襖の影から御姉様出現。
もちろんこのあと説教コース。
で、色々怒られていたんだが
「誰が阿呆なのよ!」とか
「普段から阿呆とか馬鹿とか言ってると親のしつけが悪いと思われる!」とか
正直言うとあんまり怒られた気分にならない。
なぜなら御姉様は自分の部屋に帰らずに実家に毎日帰ってきて、食費も生活費も出さない三十路前の派遣社員。
しかも部屋に住んでないのに家賃は払い続けてる。
あと、母に「さっさと出てけ」といわれるとキレる。
これを阿呆といわずして何というか。
ついでに、こんな阿呆に育てたのはやっぱり親のしつけが悪かったのかと考えさせられる。
最終的に「ごめんなさいは!」と言われたので適当に「ごめんなさい」をしておいた。
それで満足したようで御姉様はキレ気味に寝にいった。
説教されてるはずなのに滑稽で面白かった(ぉ